内田 公雄

抽象の世界の絵画を載せるのは
初めてで正直なにを書いたら
良いのかとまどいがありますが


彼の絵は白と黒、赤と黒などの
対比やまた直線と曲線の
織りなすシンプルな
美しさに満ちています。

それらの絵画のマチエールは
独特の世界を創っていて
懐かしい手作りの感触は
抽象でありながらどこか
暖かみのようなものを宿して
います、

空は描かれていませんが
それほど大きくない画面で
ありながら背景の茶色や黒、
グレーの空間には画家の
持つ蒼天の無限な広がりが
現されているような気が
するのです。

絵を見ていると詩のリリシズム
があふれてきて見ている者を
彼の心の深淵に引き込んでゆきます

85才まで生きてなお新鮮な
感性を失わなかった彼の
画業には驚くばかりです。








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