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清宮 質文 |
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きらきらと輝くガラスの煌めきがまばゆい光の粒になって飛び散ってゆく
かなたまで飛び散ってまた結晶してゆくかのようなキリコのたたずまいがダークブルーの背景に映えている
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淡い夜明け前の空に静かに飛び立つ蝶
鱗粉をまいて新しく旅だってゆくその姿の愛らしさが神秘的な色合いのなかに命の優しさと華やぎをもって描かれています
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まどろみの中にそっと花が咲き、紫の眠りがやってくる。
夢を見ているかも知れない、お花畑のなかに居るのか、それとも蒼く深い海のなかに眠っているのかもしれない
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とても好きな一枚です。
落ちてゆく夕日にたたずむ少年のひとりぽっちの寂しさが壁にもたれてポケットに手をいれている姿にでています
その視線の先に家路に急ぐ友達の姿があるのかもしれません
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泣いているのかもしれない、夜の闇にたたずんでいる
だれをよぶことも出来ずにいる、1人でいる、歩く元気もないのかもしれない、その体は今にも崩れそうです。
ぼんやりとした月のひかりだけが友達です。帰ってゆくところを失ったいま、闇の中に溶けてしまいそうです。
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帰郷 突然思い立ってふるさとに帰る、
その日は花火が上がっていて、祝福されているようなうれしさがこみあげてくる。
点々と灯りがともり、懐かしの我が家のあかりも見えてきた、ああここがほんとの自分に帰れるところ、素直な自分にかえれるところだと思う。
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夕日に向かってとり残されたように貨車が置かれています。
はぐれてしまったのかもしれません
なんだかしょんぼりしているようにみえてきます
何もない野原の広がりが哀しいほどです。
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小さなコップの中の海を見ている、不思議な生き物をみるように、まどろんでゆく夕まぐれになにもしなくてもいい、こうしている時間がとても素敵だと |
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どこか遠い星の湖はお魚と
大きさが同じぐらいなのかも
しれません。
ですからお魚さんもあまり
はしゃぐと水がなくなって
しまうので
じっとしてます。 |
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夏の夜は お月様と
だれでもお友達になれるそうなので、私もやってきました。
こんな私でよかったらと
言ってみるのです、
すこしはずかしいので
ランプさん、もうすこし
暗くしてもらえたらなあって
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どこか私の羽根をやすめる所が
あったら教えて、
海を渡ってきました
はじめての事でしたから
あかりをたよりに飛んで
いきました、あまりたくさんの
お星様が輝いていたので
迷子になってしまったのです
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秋の窓はすーっと明るく
ほんのりかげって
なにもかも透明になって
輝きます。
窓を見てると私の心にも
透き通った光のような
宝石があるのが分かるのです |
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旅人は遠い空をみて
歩いてゆきます。
空は旅人の希望なのです
あの空の向こうまでと
思い続けて歩いてきました
そんな旅人の前に突然の
雨です、でもあの空のむこうに
きっと青空が待ってると思って
歩き続けてゆくのです。 |
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ガラスの中の蝶は
あの空に自由に羽ばたく日が
くることを夢見ています。
羽根、繊細な空気のふるえ
そのかすかな振動にのって
あの空に飛び立つ日
蝶の羽根はガラスの硬質と
透き通るまぶしさをもって
蒼穹の空に吸い込まれて
ゆくでしょう
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